かえる社 - 富士山の麓の小さな編集社

高校生が地域の豊かさを伝えるローカルメディア

Menu
2020.1.21

富士山麓で育ったおいしいお米、その炊き方と食べ方

Tweet

今回私たちが取材させていただいのは、わたなべ米店さん。ふるさと納税の返礼品として「ミルキークイーン」という品種のお米を扱っています。

 

取材では、そのお米の特徴と美味しい炊き方をうかがってきました。

前半は紹介編として、お米の特徴をご紹介します。

 

”富士山の雪解け水”で育ったおいしいお米 



「ミルキークイーン」を育てている富士吉田市の水は、富士山から流れ来た地下水です。

富士山に降った雨や雪は、地下に浸透し汲み上げられて私たちの元に届くまで約40年かかると言われています。そのため、富士の雪解け水には、地下をゆっくり通ってきた際に溶け込んだ“バナジウム”が豊富に含まれています。
バナジウムには、血糖値を下げたり、糖尿病を予防したりする効果があるといわれています。そのため、体内の老廃物や毒素が排出されやすくなり、ダイエット効果もあると期待されています。そんな、体にやさしい成分が含まれた水で育てられたお米が、わたなべ米店の「ミルキークイーン」なのです。



 


寒暖差のある気候により“うまみ”が引き立つ



お米の旨みを左右するのは、昼夜の寒暖差と言われています。富士山の麓にある富士北麓地域は、昼夜の寒暖差がとても激しいです。そのため、日中には太陽の光をたっぷりと浴び、冷え込みが厳しい夜間には、栄養をじっくりと蓄えます。そんな環境で育ったミルキークイーンは、「うまみ」「粘り」「もちもちとした食感」「甘み」をまんべんなく兼ね備えています。中でも一番の特徴は「冷めてもふっくら美味しい」というところです。




熱心な農家の方の“努力の結晶“


 

「お米の品質が良いのは、育てる環境が良いだけでは成り立たないんです。一番は農家の方々の努力と工夫によるものです。」そう、わたなべ米店の渡辺さんは話してくれました。わたなべ米店では、信頼を置いている契約農家さんのみから仕入れています。農家の方々の努力を無駄にしないよう、精米所では水分量の調節を行い、均一な品質にして提供しています。

農家さんへの敬意、お米への愛情。渡辺さんのお話からはたくさんの思いを感じました。農家さんの努力がお米屋さんにバトンパスされて、私たちはの食卓に届いていることを改めて実感することができました。

 

 


 

 

 

前半ではお米のご紹介をしてきました。後半は、渡辺さんに教えていただいた「土鍋をつかった美味しいミルキークイーンの炊き方」を自分たちで試してみる、実践編です。

 

ポイントは”水少なめ”


 

粘り気が強いミルキークイーンは、通常のお米よりも1割程度少なめのお水で炊くのがポイントです。土鍋を使った炊き方を簡単にまとめてみました。

 

①お米をとぐ

②といだお米を水につけておく(1時間弱)

③土鍋にお米と水を入れる (※通常よりも1割少なく!)

④中火で10分程度炊く(沸騰するまで)

⑤沸騰したら弱火で15分程度炊く(蒸気が出なくなるまで)

⑥火を止めて10分程度蒸らす

⑦炊きあがり

⑧窯を開けてしゃもじで混ぜる

 

炊き始めから約40分。湯気のおさまった土鍋を開けると、キラキラと光るお米が。お米から湯気が上がり、とてもふっくらしているように見えます。

しゃもじを入れてみると、”ぬちゃ”っと音がして、しゃもじがお米を潰すように入る感覚がありました。1割程度少なめの水で炊きましたが、それでも多かったようでした。

 

 

美味しくいただくための、ご飯のお供


 

そのままでも当然美味しいミルキークイーンですが、せっかくなのでより美味しくいただくためにお米に合うご飯のお供を同じくふるさと納税の返礼品の中から2つ選んでみました。

 

まず1つ目は、お米と同様富士山の湧水で仕込んだ「広瀬商店のキムチ」。

 

そして2つ目は、「甲州ワインビーフステーキ」。

ご飯のお供としては間違いない2品。どちらがミルキークイーンに合うか、さっそく実食です。

 

いや両方とも合いますよね!!!!!!

 

ミルキークイーンの甘みがキムチの辛みとよく合うし、もちもちした食感や粘り気がお肉の旨味とソースによく合う。どちらも甲乙つけがたい。

 

 

富士山が育んだ環境、そして関わる人々の思いを知って食べるお米は格別に美味い。

 

今回の取材で「美味しいお米の炊き方と美味しいお米の食べ方」を教えていただきました。

皆さんも是非、富士山の麓で育った「ミルキークイーン」召し上がってみてください。