知らないと損する!! タケカワのキクラゲに迫る!!
こんなところでキクラゲ栽培⁇
私たちは、キクラゲの取材をしに「タケカワ」へ伺いました。訪れたのは、商店街の真ん中にある一見空き店舗。
そこには確かに「富士山の大自然が育てた きくらげ直売所」と書いてある建物が。まさかここが?
入ってみると、さらにビックリ。
フロア一帯にキクラゲが。白い箱のような物にびっしりと張り付いていて、見たことのない光景でした。
キクラゲの栽培がこういった形で行われているのも初めて知りましたし、こうしてみると、たしかにきくらげはキノコの一種に思えます。
そして、今回お話を聞かせていただいたのは、「タケカワ」の武川和正さん。笑顔が朗らかで、優しく迎えてくださいました。
「タケカワ」は、元々電気工事業をメインとする会社でした。数年前からは太陽光発電事業にも力を入れはじめ、そこで得た気づきからキクラゲ事業を始めたと言います。
当たり前ですが、太陽光発電で使うパネルの架台の下には必ず日陰ができます。その日陰のスペースを何か有効活用できないかと考え、最も適していたのがキクラゲ栽培だったのです。そしてなんと、現在国内で流通しているキクラゲの93.4%は海外からの輸入品だそうです。つまり、国産は6.6%しかないのです。「タケカワ」ではその点に着目し、キクラゲ生産販売事業として拡大させ現在のような建物内にキクラゲの菌床ハウスをつくりました。
「タケカワ」のキクラゲは、とくに肉厚で輸入品に比べると食べごたえは別格。なぜこんなにも肉厚かというと、栄養を多く含んだおがくず(キクラゲが張り付いた白い箱)を使用して栽培しているため、そのおがくずからたくさんの栄養を吸収しているからだそうです。しかし、キクラゲはとてもデリケートな食材とも言われています。「タケカワ」では、毎日決まった時間に同じ量の水をやり、温度は16度、湿度は80パーセント以上に保っています。それらが、一つでも欠けてしまうとうまく育ちません。手間暇かけて育てた分、「タケカワ」のキクラゲは肉厚で驚くほど大きいのです。
私たちがよく目にする海外からの輸入品とは全く異なる食材に思える「タケカワ」のキクラゲ。県外では、東京など広域展開しているスーパーを中心に販売しています。山梨県内では、富士急行線構内の売店や道の駅ふじよしだ、セルバやオギノなどのスーパーで購入できます。
キクラゲの栄養素を知っていますか?
あまり知られていませんが、キクラゲはとても栄養のある食材です。他の栄養素の高い食材と比べて、その凄さをご紹介します。
ビタミンDが他の食材に比べて圧倒的に豊富なキクラゲ。これまたビタミンDが豊富と言われるブリと比べてみると、同じ量のビタミンDを摂取しようとするとキクラゲ100gに対して、ブリは870g。刺身1切れがおよそ15gなので、870gは刺身を58切れという計算になります。とてもじゃないけど、食べれる気がしません。
それもそのはず、なんとキクラゲのビタミンD含有量は全食品の中でナンバー1とされています。
次に、牛乳と比べてみます。
牛乳と言えばカルシウム。なんと、キクラゲはカルシウムの含有量で牛乳を超えているのです。キクラゲ100gで摂取できるカルシウムと同量摂取しようと思うと、牛乳では280ml必要となります。その差、2.8倍。キクラゲのイメージからかけ離れているので、その分驚きも大きいですよね。
そして、ここで更に豆知識。
1つ前でブリと比較したビタミンD。なんとビタミンDにはカルシウムの吸収を促す働きがあるため、一緒に摂取することで栄養素の摂取量が倍増するというのです!ビタミンDとカルシウム、両方とも豊富に含まれるキクラゲはまさにスーパーフードなのです。これまた、初めて知るキクラゲの一面。
最後に比べるのはトウモロコシ。
トウモロコシとは食物繊維で比較してみます。これまで同様に、キクラゲ100gで摂取できる食物繊維をトウモロコシで摂取しようと思うと、220gのトウモロコシを食べないといけません。ここでも2倍以上の含有量です。キクラゲの水溶性食物繊維は、なんと全食品の中でナンバー2とされています。
キクラゲを楽しむレシピをご紹介!
このように、実はとても栄養豊富で、私たちの想像を超えるほどのスーパーフードのキクラゲですが、それもあまり知られていないように思います。
ここからは、あまり知られていないキクラゲの魅力を伝えるために、キクラゲ料理のレシピをご紹介したいと思います!そして、今回は特別に「タケカワ」の方々と高校生の私たちでレシピ対決風にご紹介していきます!
キクラゲのプロ チームタケカワ VS 流行には敏感なJK4人組
まずは先攻「タケカワ」のおススメレシピ。
【料理】キクラゲとキュウリの和え物
【材料】
キクラゲ・キュウリ・ゴマ油・ポン酢
【作り方】
・細切りにしたキュウリとキクラゲをゴマ油とポン酢で和えるだけ!
【感想】
キクラゲのコリコリとした食感とキュウリのみずみずしさがごま油とポン酢に超絶合う!!!
これは確かに、間違いない、日本人が大好きな味!
さて、次は後攻。私たち高校生が考えたレシピです。
ただ私たちだけではちょっと心細かったので、市内で「イタリアンレストラン かぎしっぽ」を営む料理人の高橋亮太さんに相談に行きました。そこで生まれたのが、私たちのおススメレシピ、その名も『キクラゲパンナコッタ』!
一見怪しく思われるかもしれませんが、意外に美味しいのです!
私たちの思いは、「タケカワ」の方々が考案されたような絶対に美味しいレシピに対抗するため、キクラゲの特徴である豊富な栄養素を売りにできるレシピを考えてみました。
パンナコッタは牛乳と生クリームでできています。そう、カルシウムが豊富なスイーツです。ここに、キクラゲを合わせビタミンDを一緒に取ることで、通常よりも多くカルシウムを摂取できる、美味しく体に良いスイーツになりました!
【料理】キクラゲパンナコッタ
【材料】
キクラゲ・生クリーム・牛乳・ゼラチン・レモン汁・グラニュー糖・ミント
【作り方】
・キクラゲを細切りにして、グラニュー糖とレモン汁を入れてコンポートに
・牛乳と生クリームとゼラチンでパンナコッタをつくる
・コンポートしたキクラゲとパンナコッタを器に盛り、冷やして固めて完成
【感想】
甘さ控えめのパンナコッタにキクラゲのコンポートがピッタリな一品!キクラゲの食感も楽しめて、タピオカに継ぐ新しいスイーツになる予感!!
同じような発想で、山梨ならではのスイーツも作ってみました。
山梨のお土産に信玄餅という和菓子があります。お餅にきな粉と黒蜜をかけて食べるお菓子です。最近では、ソフトクリームにきな粉と黒蜜をかけるなど、信玄〇〇が増えています。そこで、バニラアイスにきな粉と黒蜜をかけ、最後にトッピングとして細かくしたキクラゲをのせてみました。味はもちろん美味しくて、食感もキクラゲのコリコリ感が相まって、意外な組み合わせ。こちらも、カルシウムをたくさん摂取できます!
【料理】信玄風アイス ~キクラゲを添えて~
【材料】
キクラゲ・バニラアイス・黒蜜・きな粉
【作り方】
・バニラアイスにきな粉と黒蜜をかけて信玄風アイスをつくる
・アイスの上に細かく刻んだキクラゲを好きなだけトッピング
【感想】
とけるアイスにキクラゲの食感が合う!無味無臭のキクラゲだからこそ、きな粉と黒蜜の風味を邪魔しない!
「キクラゲとキュウリの和え物」と「キクラゲパンナコッタ」、皆さんはどちらを試してみたくなりましたか?
どちらも試していただきたいと思いますし、何より「タケカワ」のキクラゲを一度食べてみていただきたいです。一般的なキクラゲとは全く違う「タケカワ」のキクラゲを是非ご賞味ください!
今回、タケカワさんに取材をさせていただいて、キクラゲの栄養価の高さや手軽に食卓へ取り入れられることを初めて知り、とても驚きました。
今までは、中華料理屋さんでしか食べる機会がない食材でしたが、この取材をきっかけに普段の食事にキクラゲを取り入れてみたいと思うようになりました。
実際に、菌床ハウスや手作業で選別している所を見させていただいて、キクラゲが商品になるまでには「タケカワ」の皆さんが愛情をこめて手間暇かけて育てているのだと実感しました。また、キクラゲのレシピ作りでは、どれもすごく美味しくて栄養価も高いので、今後自分たちでも実践していきたいと思いました。
この記事を見ていただいて「タケカワ」のキクラゲの良さを知り、少しでもたくさんの人にふるさと納税を通してキクラゲを食生活に取り入れてほしいなと感じました。